江川卓(読み)えがわ すぐる

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「江川卓」の解説

江川卓 えがわ-すぐる

1955- 昭和時代後期のプロ野球選手。
昭和30年5月25日生まれ。作新学院高の剛速球投手として甲子園活躍法大で東京六大学野球歴代2位の42勝。昭和53年ドラフト制の「空白の1日」をついて巨人に入団し,問題となる。56年20勝するなど巨人のエースとして活躍したが,肩をこわし,62年引退。実働9年,通算135勝72敗,防御率3.02。のち野球解説者,タレント。栃木県出身。

江川卓 えがわ-たく

1927-2001 昭和後期-平成時代のロシア文学者。
昭和2年1月24日生まれ。馬場哲哉(てつや)の子。昭和33年東京工業大教授,60年中京大教授。独学ロシア語をおさめ,戦後ソビエト文学動向をはやくから紹介する。ドストエフスキー,パステルナークなどの翻訳で知られ,61年「謎とき「罪と罰」」で読売文学賞。平成13年7月4日死去。74歳。東京出身。東大卒。本名は馬場宏。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の江川卓の言及

【ドラフト制度】より

…また,プロのアメリカン・フットボールでも同様の制度を1936年から採用している。 ドラフト制は,契約中の選手を球団間でトレードする制度とともに,個人の自由意思を束縛するものとして,日本でもアメリカでもしばしば問題になっているが,77年にクラウンライター・ライオンズ(現,西武ライオンズ)にドラフト指名された法政大学の江川卓投手が入団を拒否,翌年のドラフト会議前日に巨人と契約した事件は多くの議論を呼んだ。その後,93年に新人選手の選択意思を尊重し,大学生・社会人は自分のほうから球団を逆指名する方法が採用された。…

※「江川卓」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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