江景(読み)こうけい(英語表記)Kanggyŏng

世界大百科事典 第2版の解説

こうけい【江景 Kanggyŏng】

韓国,忠清南道論山郡内の町。人口2万1787(1980)。錦江の中流河岸に位置し,河川交通の要地として発達した。周囲は韓国の穀倉とされる湖南平野の北部にあたる稲作地帯で,米の搬出,海産物の搬入拠点として,湖南線(大田~木浦)が1914年開通するまで朝鮮三大市場の一つとされた。海産物を加工する家内工業も盛んだった。鉄道の開通で河川交通が廃れ,商業の衰退につれて人口が年々減少し,今や過去の面影はない。【谷浦 孝雄】

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

江景
こうけい / カンギョン

韓国(大韓民国)、忠清南道(ちゅうせいなんどう/チュンチョンナムド)論山(ろんさん/ノンサン)市の邑(ゆう)(町)。人口1万3422(2000)。錦江(きんこう/クムガン)下流の河港都市で、かつては河川交通の便によって、米をはじめとする各種物資の集散地として、平壌(ピョンヤン)、大邱(たいきゅう/テグ)とともに朝鮮三大市場の一つであった。そのため忠清南道、忠清北道(ちゅうせいほくどう/チュンチョンブクド)、全羅北道(ぜんらほくどう/チョルラブクト)、京畿道(けいきどう/キョンギド)南部にまで広範囲な商圏をもっていた。しかし、錦江河口の土砂堆積(たいせき)による河川交通の衰退、鉄道の開通などによってその機能が著しく弱まり、錦江河口に位置する群山(ぐんさん/クンサン)市(全羅北道)の発展によって、その勢力を同市に奪われた。[森 聖雨]

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世界大百科事典内の江景の言及

【論山】より

…韓国の穀倉,湖南平野の一画を占める論山平野に位置し,稲作中心の農業地帯である。郡内には古くからの河港都市である江景,陸軍第2訓練所を中心とする錬武,交通の要衝として江景にかわる商業地を形成した論山の三大邑がある。最大の論山邑は湖南線の要駅で,バス交通の結節点としてにぎわい,サービス業に従事する人口の比率が高い。…

※「江景」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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