百科事典マイペディア 「湖南平野」の意味・わかりやすい解説 湖南平野【こなんへいや】 全北平野,金万平野とも。韓国南西部の忠清南道と全羅北道にまたがる朝鮮第1の平野。5000km2。万頃江・東津江流域一帯は沖積平野だが,それ以外は車嶺・蘆嶺山脈が浸食で準平原化したもの。米,麦,綿花を産し,米の生産は全国の8分の1に達する。金堤付近の母岳山には金鉱床があり,金溝里・院平里付近では砂金が採れる。人口密度が高く,全州,益山,金堤,群山などの都市がある。→関連項目錦江|群山|京畿道|全州|朝鮮 出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報 Sponserd by
改訂新版 世界大百科事典 「湖南平野」の意味・わかりやすい解説 湖南平野 (こなんへいや)Honam-p`yǒngya 韓国南西部,黄海沿岸の平野。北は車嶺山脈,南は蘆嶺山脈によって画された,南北約80km,東西約50kmの幅をもつ韓国最大の平野である。河川流域の沖積平野を除き大部分が標高30mほどの準平原からなり,一部に残丘がみられる。錦江,万頃江,東津江等の水脈が縦横に走り,古くから米,麦を中心とした朝鮮半島随一の穀倉地帯として知られている。中心都市として,全州,群山,益山(旧名は裡里)などがある。執筆者:谷浦 孝雄 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by
日本大百科全書(ニッポニカ) 「湖南平野」の意味・わかりやすい解説 湖南平野こなんへいや / ホナムピョンヤ 韓国(大韓民国)南西部の平野。蘆嶺(ろれい/ノリョン)山脈の西、錦江(きんこう/クムガン)、万頃江(まんけいこう)、東津江の流域にあり、東西約50キロメートル、南北約80キロメートルに達する韓国最大の平野である。北部の錦江下流に属する部分はきわめて狭く、大部分が万頃江と東津江の流域に属する。土壌が肥沃(ひよく)で気候が温和なうえ、灌漑(かんがい)施設が完備されているので、主要な米作地帯として韓国第一の穀倉地帯となっている。黄海(朝鮮半島では西海とよぶ)岸では干拓事業が行われている。[森 聖雨] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例 Sponserd by