決して(読み)ケッシテ

デジタル大辞泉 「決して」の意味・読み・例文・類語

けっし‐て【決して】

[副]
(あとに打消し・禁止の語を伴って)どんなことがあっても。絶対に。断じて。けして。「御恩決して忘れません」「そんなことはもう決してするな」「彼は決して大きいほうではない」
必ず。きっと。
「―むこやむすめに追ひ廻されて口惜しい日を送るであらう」〈鳩翁道話・三〉
[類語]断じて絶対にゆめゆめゆめ絶対金輪際

けし‐て【決して】

[副]けっして1」に同じ。

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精選版 日本国語大辞典 「決して」の意味・読み・例文・類語

けっし‐て【決て】

  1. 〘 副詞 〙 ( 動詞「決す」の連用形助詞「て」の付いてできたもの )
  2. 判断推定がほぼ決定的と信じられる時の、その決定的な気持を表わす語。間違いなく。必ず。きっと。
    1. [初出の実例]「決(ケッ)して弟子の中に此曲者(くせもの)有るには極れり。搦捕て渡せよと」(出典浮世草子鬼一法眼虎の巻(1733)四)
  3. 否定的判断や禁止命令を決定的に下す時の、その決定的な気持を表わす語。下に否定、禁止のことばを伴って用いる。絶対に(…ない)。断じて(…するな)。けして。
    1. [初出の実例]「むす子けっして夜あるきをせず」(出典:黄表紙・無益委記(1779))

けし‐て【決て】

  1. 〘 副詞 〙 ( 「けっして」の変化した語 ) =けっして(決━)
    1. [初出の実例]「一人でゆくことはけしてよしなせへ」(出典:洒落本・色講釈(1801))

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