決り切る(読み)キマリキル

デジタル大辞泉 「決り切る」の意味・読み・例文・類語

きまり‐き・る【決(ま)り切る】

[動ラ五(四)]多く「きまりきって」「きまりきった」の形で用いる)
当然のことになっている。言うまでもなくはっきりしている。「そんな―・ったことを聞くな」
いつも同じで型にはまっている。「―・った文句
[類語]機械的規則的型通り杓子定規規則正しい判で押したよう堅苦しい窮屈気詰まり

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「決り切る」の意味・読み・例文・類語

きまり‐き・る【決切・極切】

  1. 〘 自動詞 ラ行四段活用 〙 ( 多く「て」「た」を伴って用いる )
  2. 例外なく確定する。
    1. [初出の実例]「生あれば死あるは定(キマ)りきった道理」(出典:いさなとり(1891)〈幸田露伴〉六五)
  3. 男女の仲がすっかりできあがる。
    1. [初出の実例]「まだ極りきらぬ内、〈略〉女郎の情も失ふ事あるもの也」(出典:洒落本・契情買虎之巻(1778)やぼに示す伝授事)
  4. いつも同じで、すっかりある型にはまる。
    1. [初出の実例]「絵姿なんてものは、極(キマ)り切った顔して居るばかりだけれど」(出典:火の柱(1904)〈木下尚江〉二四)

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