窮屈(読み)キュウクツ

デジタル大辞泉の解説

[名・形動]
空間や場所にゆとりがなく、自由に動きがとれないこと。また、そのさま。「窮屈な服」「座席が窮屈になる」
思うようにふるまえず気詰まりであること。また、そのさま。「お偉方ばかりで窮屈な会だ」「窮屈な思いをする」
形式張って堅苦しいこと。融通のきかないこと。また、そのさま。「窮屈で面白みのない男」「窮屈に考えすぎる」
物や金が不足してままならないさま。「窮屈な暮らし」
[派生]きゅうくつがる[動ラ五]きゅうくつさ[名]

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大辞林 第三版の解説

名 ・形動 [文] ナリ 
場所がせまくるしかったり、物が小さかったりして、自由に身動きができない・こと(さま)。 -な家 ズボンが-になる
気持ちがのびのびしない・こと(さま)。自由を束縛されて気詰まりなさま。 規則にしばられて-だ -に考える 意地を通せば-だ/草枕 漱石
金や物が不足して思うにまかせぬ・こと(さま)。 衣料品の購入が-になる 金繰りが-だ
疲れること。疲労。 長途につかれて十日余り、-しきりに身を責む/海道記
[派生] -が・る -げ 形動 -さ

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精選版 日本国語大辞典の解説

〘名〙 (形動)
① (━する) 狭かったり、堅苦しかったりして、思うように動けないこと。心身の自由を束縛されること。また、気づまりに感じること。また、そのさま。
※台記‐久安七年(1151)正月一日「太相為節会座、侍陣、而御装束遅緩、不窮屈、退罷云々」
※談義本・教訓雑長持(1752)一「欲の皮と、肉の間へ、きうくつながら分入り」
草枕(1906)〈夏目漱石〉一「智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ」
② 疲れること。また、そのさま。疲労。
※台記‐康治元年(1142)五月一〇日「今日外記政也、事了、須参内、依窮屈不参、直参高陽院、即退出」
※海道記(1223頃)序「長途に疲て十日余、窮屈頻(しきり)に身をせむ」
③ 貧しくて思うようにならないこと。また、そのさま。〔色葉字類抄(1177‐81)〕

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