精選版 日本国語大辞典「窮屈」の解説
きゅう‐くつ【窮屈】
〘名〙 (形動)
① (━する) 狭かったり、堅苦しかったりして、思うように動けないこと。心身の自由を束縛されること。また、気づまりに感じること。また、そのさま。
※台記‐久安七年(1151)正月一日「太相為レ候二節会座一、侍レ陣、而御装束遅緩、不レ堪二窮屈一、退罷云々」
※談義本・教訓雑長持(1752)一「欲の皮と、肉の間へ、きうくつながら分入り」
※草枕(1906)〈夏目漱石〉一「智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ」
② 疲れること。また、そのさま。疲労。
※台記‐康治元年(1142)五月一〇日「今日外記政也、事了、須二参内一、依二窮屈一不参、直参二高陽院一、即退出」
※海道記(1223頃)序「長途に疲て十日余、窮屈頻(しきり)に身をせむ」
③ 貧しくて思うようにならないこと。また、そのさま。〔色葉字類抄(1177‐81)〕
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