杓子定規(読み)しゃくしじょうぎ

四字熟語を知る辞典「杓子定規」の解説

杓子定規

何でも、いつでも、同じ規準や考え方などで物事を判断・処理しようとして、融通の利かないこと。

[活用] ―な・―に。

[使用例] 物があってその物を説明するために定義を作るとなるといきおいその物の変化を見越してその意味を含ましたものでなければいわゆる杓子定規とかでいっこう気の利かない定義になってしまいます[夏目漱石*現代日本の開化|1911]

[使用例] 何だってで出回っている時代に、そんな杓子定規に終始している商人はいない[古山高麗雄無口の妻とうたう歌|1974]

[解説] 曲がっている杓子のを定規の代用とするという意味から、本来は誤った基準でものをはかろうとすることをいいます。

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精選版 日本国語大辞典「杓子定規」の解説

しゃくし‐じょうぎ ‥ヂャウギ【杓子定規】

〘名〙 (形動) (昔、杓子の柄が曲がっていたところから)
① 誤った基準でものをはかろうとすること。杓子を定規にすること。
※俳諧・崑山集(1651)二「ゆがむ枝はしゃくし定木か多賀の花〈重治〉」
② 一定の基準で他を律しようとすること。きまりきった考えや形式にとらわれて、応用・融通のきかないこと。〔俳諧・毛吹草(1638)〕
※浄瑠璃・仮名手本忠臣蔵(1748)二「よけて通れば門中にて、行違ひの喧𠵅口論ないと申すは町人の譬。武士の家では𣏐子定規(シャクシヂャウギ)

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ことわざを知る辞典「杓子定規」の解説

杓子定規

曲がった杓子の柄を定規に用いることから、誤った基準でものをはかることのたとえ。また、一定の基準で無理に他を律しようとすること。形式や規則にとらわれて、応用・融通がきかないこと。

[使用例] 何だって闇で出回っている時代に、そんな杓子定規に終始している商人はいない[古山高麗雄*無口の妻とうたう歌|1974]

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デジタル大辞泉「杓子定規」の解説

しゃくし‐じょうぎ〔‐ヂヤウギ〕【×杓子定規】

[名・形動]《曲がっている杓子を定規代わりにすること、正しくない定規ではかることの意から》すべてのことを一つの標準や規則に当てはめて処置しようとする、融通のきかないやり方や態度。また、そのさま。「杓子定規な考え方」「杓子定規に扱う」
[類語]機械的規則的型通り規則正しい決まり切る判で押したよう堅苦しい窮屈気詰まり官僚的形式的儀礼的事務的・形だけ・通り一遍紋切り型高圧的威圧的強圧的権威主義先例主義

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世界大百科事典内の杓子定規の言及

【しゃくし(杓子)】より

…近江の多賀大社がお守りとして授与したもので,《尤草紙(もつとものそうし)》(1629)は〈まがれる物の品々〉の一つに数えている。しゃくしの柄は曲がっているものだったので,〈故に杓子定規の諺(ことわざ)はあるなるべし〉と柳亭種彦は書いている。【鈴木 晋一】
[民俗]
 しゃくしはひさご(瓠)のなまった言葉で,その原型はひさごを縦割りにしたものとされている。…

※「杓子定規」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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