沢蟹(読み)サワガニ

デジタル大辞泉 「沢蟹」の意味・読み・例文・類語

さわ‐がに〔さは‐〕【沢×蟹】

十脚目サワガニ科のカニ山間の川にすむ。甲は丸みを帯びた四角形で、甲幅2.4センチほど。北海道を除く各地分布。食用とするが、肺吸虫などの第2中間宿主になることがある。 夏》「―のあらがふことをかなしとす/風生

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精選版 日本国語大辞典 「沢蟹」の意味・読み・例文・類語

さわ‐がにさは‥【沢蟹】

  1. 〘 名詞 〙 サワガニ科のカニ。日本本土では唯一の純淡水種で、本州四国・九州の河川渓流にすむ。甲らは丸みを帯びた四角形で、長さ約二センチメートル、幅約二・五センチメートル、色は褐色・赤紫色・淡青色など変化に富む。一回の産卵数は四〇~五〇個だが、浮遊幼生期を欠き、稚ガニとして孵化する。孵化後しばらくの間雌の腹部にだかれて保護される。肺吸虫の第二中間宿主となることがある。いしがに。《 季語・夏 》
    1. [初出の実例]「沢蟹の鋏もうごくなづなかな」(出典:俳諧・蓼太句集(1769‐93)春)

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動植物名よみかた辞典 普及版 「沢蟹」の解説

沢蟹 (サワガニ)

学名Geothelphusa dehaani
動物。サワガニ科のカニ

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