河図(読み)カト

デジタル大辞泉 「河図」の意味・読み・例文・類語

か‐と【河図】

中国伏羲ふっき氏の世、黄河に現れた竜馬りゅうめの背に書いてあったという図。易の八卦はっけは、これにかたどって作られたという。→洛書らくしょ

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精選版 日本国語大辞典 「河図」の意味・読み・例文・類語

か‐と【河図】

  1. 〘 名詞 〙 中国で、伏羲(ふっき)氏の世に、黄河から現われた龍馬背上にある旋毛(つむじ)にかたどったという図。これによって天地変化を占うことができるとし、八封(はっけ)は、これによって作ったという。→洛書
    1. [初出の実例]「河図之霊、史不記」(出典続日本紀‐天平八年(736)一一月丙戌)
    2. [その他の文献]〔書経‐顧命〕

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普及版 字通 「河図」の読み・字形・画数・意味

【河図】かと

黄河から周易洛水から洪範九疇を示す遺物が出たという。河図・洛書。〔論語、子罕〕子曰く鳳鳥至らず、河、圖を出ださず。吾(われ)已(や)んぬるかなと。

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世界大百科事典(旧版)内の河図の言及

【河図洛書】より

…古代中国で瑞祥(ずいしよう)や受命のシンボルとされた神秘的なダイヤグラム。〈図書〉ともいうが本来は別々のもので,《河図》は黄河から出現した竜馬の背に,《洛書》は洛水から出現した神亀の背にそれぞれ書かれてあったという。《易》の八卦(はつか)は《河図》から生み出され,《書経》の洪範(こうはん)は《洛書》がもとになったという説(漢の劉歆(りゆうきん))が長く信じられた。…

※「河図」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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