デジタル大辞泉
「旋毛」の意味・読み・例文・類語
つじ【旋=毛/×辻】
《「つむじ(旋毛)」の音変化》
1 「つむじ」に同じ。
「二つばかりの子の、鼻垂れて、頭の―ゆがうで」〈浮・諸艶大鑑・二〉
2 いただき。てっぺん。
「―のぬけたる葛笠を被き」〈浮・織留・二〉
つむじ【旋=毛】
毛が渦巻き状に生えているところ。頭頂にあるものをいう。毛渦。つじ。
せん‐もう【旋毛】
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つむじ【旋毛】
〘名〙
① 頭頂にある毛が集中して放散性の
渦状になっている部分の俗称。
霊長類では一般に二個のつむじをもっているが、人の場合には個人差がある。右巻のものが左巻よりやや多く、頭頂の右方にかたよっている場合が多い。中央にあるものは比較的少ない。つじ。〔東南院文書‐天平勝宝二年(750)九月一四日・奴婢見来帳〕
※
吾輩は猫である(1905‐06)〈
夏目漱石〉六「此仕切りがつむじを
通り過して後ろ迄食み出して居るのがある」
③ (形動) (①が頭頂の中心にない者は
意地が悪いという
俗説から)いじわるなこと、また、そのさまにいう人形浄瑠璃社会の
隠語。
※
滑稽本・
浮世床(1813‐23)二「つむじ(いぢわる)なしんばめ(ばば)を引裂て木の股へかけるやら」
つじ‐げ【旋毛】
〘名〙 馬の毛で、渦のように巻いているもの。つじ。
※
太平記(14C後)一三「背は龍の如にして、
四十二の辻毛
(ツジゲ)を巻て」
つむじ‐げ【旋毛】
〘名〙 つむじの毛。せんもう。
※俳諧・高点部類(1775)「舅の旋毛剃てからしれ」
せん‐もう【旋毛】
〘名〙 うずを巻いた毛。逆さまにはえている毛。つむじげ。つむじ。〔五国対照兵語字書(1881)〕 〔埤雅‐釈馬〕
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普及版 字通
「旋毛」の読み・字形・画数・意味
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