洛書(読み)ラクショ

精選版 日本国語大辞典 「洛書」の意味・読み・例文・類語

らく‐しょ【洛書】

  1. 〘 名詞 〙 中国の古代、禹(う)が洪水を治めた時、洛水から現われた神亀の背にあったといわれる九つ模様書経洪範九疇(こうはんきゅうちゅう)はこれに基づくといわれる。→河図(かと)
    1. [初出の実例]「河図の数五十五なり、洛書の数四十五なり、合すれば、百なり」(出典:史記抄(1477)一八)
    2. [その他の文献]〔蘇頲‐奉和聖製途次旧居応制詩〕

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普及版 字通 「洛書」の読み・字形・画数・意味

【洛書】らくしよ

禹のとき、洛水から神亀が負って出たと伝えられる書。河図洛書。〔易、辞伝上〕河、圖(と)を出だし、洛、書を出だす。人之れに則(のつと)る。

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世界大百科事典(旧版)内の洛書の言及

【河図洛書】より

…古代中国で瑞祥(ずいしよう)や受命のシンボルとされた神秘的なダイヤグラム。〈図書〉ともいうが本来は別々のもので,《河図》は黄河から出現した竜馬の背に,《洛書》は洛水から出現した神亀の背にそれぞれ書かれてあったという。《易》の八卦(はつか)は《河図》から生み出され,《書経》の洪範(こうはん)は《洛書》がもとになったという説(漢の劉歆(りゆうきん))が長く信じられた。…

※「洛書」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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