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分散染料 ぶんさんせんりょうdisperse dye

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

分散染料
ぶんさんせんりょう
disperse dye

水に不溶または難溶なので微粉末にし,界面活性剤などの分散剤を用いて,水分散状態で染色する染料。強親水性の基をもたない染料で,アゾおよびアントラキノン系染料などがこれにあたる。アセテート人絹,ポリエステル系合成繊維,ポリアミド合成繊維やポリアクリロニトリル系合成繊維などに利用される。堅牢度は比較的よいが,染布の火のし,または貯蔵中に白布に転染し,あるいは大気中の酸化窒素類の作用で,いわゆるガス退色する欠点がある。

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百科事典マイペディアの解説

分散染料【ぶんさんせんりょう】

水に溶けないが,適当な分散剤とともに水中に微粒子コロイドに近い状態)として分散させると,アセテートナイロンポリエステルなどの疎水性合成繊維に染まる染料

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世界大百科事典 第2版の解説

ぶんさんせんりょう【分散染料 disperse dye】

コロイドに近い水性分散状態で繊維中に溶解して染着させる染料。分散染料は開発当時の1923年ころは,半合成繊維であるジアセテート繊維染色用であったが,現在はポリエステル繊維の生産拡大とともにポリエステル繊維染色用染料として全染料中,生産量,金額ともに最大の座を占めている。化学構造上は,比較的簡単なアミノアゾおよびアミノアントラキノン染料が主体で,分子中に水溶性基であるスルホン酸基,カルボン酸基はあってはならない。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

分散染料
ぶんさんせんりょう
disperse dyes

ポリエステルやナイロンなどの疎水性合成繊維の染色に用いられる染料。スルホン基、カルボキシ基(カルボキシル基)のような親水基をもたないので、疎水性であるが、界面活性剤(分散剤)により水溶液中に微小粒子に分散して、疎水性合成繊維に染まるのでこの名がある。
 化学構造はアゾ系とアントラキノン系があり、比較的分子の小さい染料である。初めはアセテート人造繊維用染料として開発されたので、アセテート染料とよばれた。[飛田満彦]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典内の分散染料の言及

【染料】より

…一般需要者には化学構造による分類よりは染料のもつ染色的特性を示す分類のほうが便利である。染料の部属を表す染色的分類のなかには,化学構造的に多くのものを包含する場合が多く,たとえばポリエステル繊維を染める分散染料には,アゾ系,アントラキノン系,キノフタロン系などがある。
[染料の色と化学構造]
 われわれのもつ色感は色相,彩度,明度の3属性をもつことが知られている。…

※「分散染料」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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