涕泣(読み)テイキュウ

デジタル大辞泉 「涕泣」の意味・読み・例文・類語

てい‐きゅう〔‐キフ〕【×涕泣】

[名](スル)涙を流して泣くこと。「訃報ふほうに接して涕泣する」
[類語]泣く涙する涙ぐむむせすすり上げるしゃくり上げるき上げるこくする落涙する流涕りゅうていする歔欷きょきする嗚咽おえつする慟哭どうこくする号泣する号哭ごうこくするめそめそする差し泣き明かす泣き暮らす泣き伏す泣き沈む泣き崩れる泣き濡れる泣き出す泣き叫ぶ泣き喚く泣き腫らす泣きじゃくるむせび泣く噎せ返る・泣き噎ぶ・すすり泣く忍び泣く涙に暮れる涙に沈む涙に噎ぶそでを絞るむずかるべそをかく

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「涕泣」の意味・読み・例文・類語

てい‐きゅう‥キフ【涕泣】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( ━する ) なみだを流して泣くこと。
    1. [初出の実例]「哽咽悽愴、涕泣漣漣。踴倒地、屠裂愬天」(出典三教指帰(797頃)下)
    2. 「夢に杜国が事をいひ出して、涕泣して覚む」(出典:俳諧・嵯峨日記(1691))
    3. [その他の文献]〔戦国策‐燕策・下・王喜〕
  3. なみだ。
    1. [初出の実例]「最愛の夫人に別れ恋慕やみがたく、涕泣眼に荒く、涙玉を貫く思ひを」(出典:謡曲・安宅(1516頃))
    2. [その他の文献]〔孟子‐告子・下〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「涕泣」の読み・字形・画数・意味

【涕泣】ていきゆう(きふ)

涙を流してなく。〔史記、刺客伝〕(予譲)死するの日、趙國の志士之れを聞き、皆爲に涕泣す。

字通「涕」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android