洶涌(読み)キョウユウ

デジタル大辞泉 「洶涌」の意味・読み・例文・類語

きょう‐ゆう【××涌/×洶湧】

[名](スル) 水が勢いよくわき出ること。また、波が立ち騒ぐこと。きょうよう。
「得々たる感情が心の裏に―するのを制し兼ねた」〈菊池寛忠直卿行状記
[ト・タル][文][形動タリ]水が勢いよくわき出るさま。また、波が立ち騒ぐさま。きょうよう。
「独り早川渓声のみ―として枕に響けり」〈鉄腸雪中梅

きょう‐よう【××涌】

きょうゆう(洶涌)

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精選版 日本国語大辞典 「洶涌」の意味・読み・例文・類語

きょう‐ゆう【洶涌・洶湧】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動タリ ) ( 「ゆう」は「涌」「湧」の慣用音 ) 波がさかまくこと。水が勢いよくわき出ること。また、そのさま。勢いのよいさまのたとえにも用いる。きょうよう。
    1. [初出の実例]「谷深うして川早く水洶涌と湧きかへり」(出典:浄瑠璃・十二段(1698頃)一)
    2. [その他の文献]〔司馬相如‐上林賦〕

きょう‐よう【洶涌・洶湧】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動タリ ) ( 「よう」は「涌」「湧」の漢音 ) =きょうゆう(洶涌)

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普及版 字通 「洶涌」の読み・字形・画数・意味

【洶涌】きようよう

水勢がわき上がる。唐・李白当塗の趙炎少府の粉図山水歌〕詩 濤洶涌して、何(いづ)れの處にか向ふ 舟一たび去りて、歸年に

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