浚う(読み)サラウ

デジタル大辞泉 「浚う」の意味・読み・例文・類語

さら・う〔さらふ〕【×浚う/×渫う】

[動ワ五(ハ四)]
川や井戸などの底にたまる土砂ごみを取り除く。さらえる。「どぶを―・う」
容器などの中のものを残らず取り出す。さらえる。「鍋の残りを―・う」
[可能]さらえる
[動ハ下二]さら(浚)える」の文語形
[類語]ひったくるする汲むすくうしゃくうしゃくる掬い上げる掬い取る・掬い出す・掻い出す汲み取る汲み上げる汲み出す汲み干す汲み入れる汲み込む

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「浚う」の意味・読み・例文・類語

さら・うさらふ【浚・渫】

  1. [ 1 ] 〘 他動詞 ワ行五(ハ四) 〙
    1. 川・池・井戸などの底にたまっている土砂などを掘り上げてすっかり取り去る。かきのける。
      1. [初出の実例]「雨脚如浚、河水不通」(出典:兵範記‐仁平二年(1152)八月一五日)
      2. 「池溝なとをさらふ如何、答とも避掃ともかけり、掃治の義也」(出典名語記(1275)八)
    2. 比喩的に、胸のうちにある思いをことばなどにしてすっかり外に出す。
      1. [初出の実例]「いつも言ふ丈の事をさらってしまふと、暫くは黙ってゐる」(出典:半日(1909)〈森鴎外〉)
  2. [ 2 ] 〘 他動詞 ハ行下二段活用 〙さらえる(浚)

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