掏る(読み)スル

デジタル大辞泉 「掏る」の意味・読み・例文・類語

す・る【×掏る】

[動ラ五(四)]人が身につけている金品を気づかれないように盗み取る。「財布を―・られる」
[可能]すれる
[類語]ひったくるさらう奪う取る取り上げる分捕ぶんどかすめ取るもぎ取るぶったくるふんだくるっ攫う横取りする盗む盗み取るかすめるかっぱらう手を掛ける盗み窃盗盗用

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精選版 日本国語大辞典 「掏る」の意味・読み・例文・類語

す・る【掏】

  1. 〘 他動詞 ラ行五(四) 〙 ( 「する(摩)」と同語源か )
  2. 奪い取る。また、捕える。つかまえる。
    1. [初出の実例]「三の鴿の鶵を得つるを、一は鷹の為に奪(スラ)れぬ、二は驚怖することを被れり」(出典:石山寺本金光明最勝王経平安後期点(1050頃)一〇)
  3. 他人所持品をひそかに盗みとる。こっそりとぬきとる。
    1. [初出の実例]「この頃お伝さんがあたまに挿た銀簪(かんざし)はお官員(やくにん)の御細君(ごしんぞ)吉田橋で掏摸(スラ)れた品」(出典:高橋阿伝夜刃譚(1879)〈仮名垣魯文〉五)

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