デジタル大辞泉 「決る」の意味・読み・例文・類語
しゃく・る【▽決る/×抉る/×杓る/×刳る】
[動ラ五(四)]
1 中がくぼむように、えぐる。「シャベルで砂を―・る」
2 すくうようにして上げる。しゃくう。「船底の水を―・る」
3 あごを前に出して頭部をやや後ろに引く。「あごを―・る」
4 すくうようにして動かす。あやつる。「つり糸を―・る」
5 そそのかす。おだてる。
「作さんも誰かに―・られたと見えて、来なくなってしまうし」〈魯文・安愚楽鍋〉
[可能]しゃくれる
[動ラ下二]「しゃくれる」の文語形。
[類語]
きま・る【決(ま)る/▽極まる】
1 不確か・未決定であった物事が最終的にはっきりして、動かない状態になる。さだまる。決定する。「方針が―・る」「有罪と―・る」
2 変わらないで同じである。一定している。「毎朝―・った道を通る」「買う店が―・っている」
3 (「…にきまっている」の形で)疑う余地がなく、当然である。きっとそうである。また、必ずそうなる。「冬は寒いに―・っている」「そんなことを言われれば、だれだって怒るに―・っている」
4 スポーツや勝負事で、技がうまくかかったり、ねらいどおりに運んだりする。また、勝負がつく。「背負い投げが―・る」「速攻が―・る」「東土俵で―・る」
5 (「きまっている」「きまってる」の形で)物事の型や服装などが、きちんとかっこうよくおさまる。さまになる。「背広が―・っている」
6 歌舞伎などで、演技が高潮に達するか、ひと区切りついたとき、役者が形をつけたままでその動きをとめる。「花道の
7 男女の仲がうまくまとまる。
「今夜はお楽しみだの、―・ったのと、一座の女郎衆に言はれたが」〈洒・部屋三味線〉
[類語](1)決する・定まる・固まる・まとまる・決定する・確定する・決着がつく