デジタル大辞泉
「決る」の意味・読み・例文・類語
きま・る【決(ま)る/▽極まる】
[動ラ五(四)]
1 不確か・未決定であった物事が最終的にはっきりして、動かない状態になる。さだまる。決定する。「方針が―・る」「有罪と―・る」
2 変わらないで同じである。一定している。「毎朝―・った道を通る」「買う店が―・っている」
3 (「…にきまっている」の形で)疑う余地がなく、当然である。きっとそうである。また、必ずそうなる。「冬は寒いに―・っている」「そんなことを言われれば、だれだって怒るに―・っている」
4 スポーツや勝負事で、技がうまくかかったり、ねらいどおりに運んだりする。また、勝負がつく。「背負い投げが―・る」「速攻が―・る」「東土俵で―・る」
5 (「きまっている」「きまってる」の形で)物事の型や服装などが、きちんとかっこうよくおさまる。さまになる。「背広が―・っている」
6 歌舞伎などで、演技が高潮に達するか、ひと区切りついたとき、役者が形をつけたままでその動きをとめる。「花道の七三で―・る」
7 男女の仲がうまくまとまる。
「今夜はお楽しみだの、―・ったのと、一座の女郎衆に言はれたが」〈洒・部屋三味線〉
[類語](1)決する・定まる・固まる・まとまる・決定する・確定する・決着がつく
さく・る【▽決る/×抉る/×刳る】
[動ラ五(四)]土などをすくい取る。また、掘りうがつ。掘る。
「枝は挫けて其先が庭の土を―・った」〈長塚・土〉
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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きま・る【決・極】
- 〘 自動詞 ラ行五(四) 〙
- ① 物事がある状態に定まって、変わらないようになる。決定する。決着がつく。
- [初出の実例]「コレサ、そんなきまらぬ事をいいっこなしさ」(出典:黄表紙・心学早染艸(1790)中)
- 「定(キマ)った収入のない上に」(出典:疑惑(1913)〈近松秋江〉)
- ② ( 「…にきまっている」の形で用いる ) 当然である。きっと…である。
- [初出の実例]「叱られるに極ってゐるから」(出典:多情多恨(1896)〈尾崎紅葉〉前)
- ③ 態度や服装などがきちんとする。かしこまる。
- [初出の実例]「羽織で極まって来ずともの事だ」(出典:歌舞伎・東海道四谷怪談(1825)序幕)
- 「君は夏でも御苦労千万に二枚重ねで乙に極まって居る」(出典:吾輩は猫である(1905‐06)〈夏目漱石〉七)
- ④ 物の型などがきちんとかっこうよくできる。ぴたりとはまる。
- [初出の実例]「さしみにして一ぱいきまろふとおもった所が」(出典:咄本・さとすゞめ(1777)初鰹)
- ⑤ 歌舞伎の演技や踊りなどで、最高潮に達したり、一区切りついたりしたとき、演者が動きを一瞬停止して、形をつける。
- [初出の実例]「唄一ぱいによろしく極る」(出典:歌舞伎・助六廓夜桜(1779))
- ⑥ 相撲、柔道、剣道などで、しかけたわざが相手にうまくかかる。勝負がきまる。
- ⑦ 野球で、投手の投げたボールが思ったところに行く。
- ⑧ 男女の仲がうまく成立する。安永~天明(一七七二‐八九)頃の江戸の流行語。
- [初出の実例]「此六蔵が性根(しゃうね)を見た其上ではきまってくれるといふ腹か」(出典:浄瑠璃・神霊矢口渡(1770)四)
- ⑨ きちんと無駄のない仕方である。つつましく暮らす。
- [初出の実例]「かのすひものもげいこへはひとりきてゐてもめったに出しませぬ。あのやふにきまってこそ永久なれ」(出典:洒落本・北華通情(1794))
しゃく・る【決・抉・刳】
- ( 「さくる(決)」の変化した語 )
- [ 1 ] 〘 他動詞 ラ行五(四) 〙
- ① 中がくぼむようにえぐる。すくいとる。〔日葡辞書(1603‐04)〕
- ② すくうようにして上下、前後、左右にゆする。
- [初出の実例]「押せどしゃくれど、動ばこそ」(出典:浄瑠璃・神霊矢口渡(1770)一)
- ③ あけるために戸をすくうように動かす。戸をすくうようにしてあける。
- [初出の実例]「車戸の明くるを人や聞付んと、しゃくって明くればしゃくって響き」(出典:浄瑠璃・心中天の網島(1720)下)
- ④ 顎(あご)を下からすくうように動かして示す。→顎でしゃくる。
- [初出の実例]「お政が『彼方(あっち)へ』と顋(あご)でしゃくる」(出典:浮雲(1887‐89)〈二葉亭四迷〉三)
- ⑤ うまいことを言って人の気持を動かす。そそのかす。扇動する。おだてる。
- [初出の実例]「文使あるいはいさめまたしゃくり」(出典:雑俳・柳多留‐五(1770))
- ⑥ 操縦する。あやつる。
- [初出の実例]「乗ってゐる初年兵が韁(たづな)でしゃくると、『ふ、ふ、ふ』と鼻を鳴らした」(出典:初年兵江木の死(1920)〈細田民樹〉五)
- [ 2 ] 〘 自動詞 ラ行下二段活用 〙 ⇒しゃくれる(決)
さく・る【決・抉・刳】
- [ 1 ] 〘 他動詞 ラ行四段活用 〙
- ① 溝などを掘る。掘って穴をあける。くりぬく。しゃくる。
- [初出の実例]「羣臣、共に視て横源(よこしまのうなかみ)を決(サクリ)て海に通(かよ)はせて逆流(さかふるこみ)を塞ぎて田宅(なりところ)を全せよ」(出典:日本書紀(720)仁徳一一年四月(前田本訓))
- ② 前へすくうようにして上げる。しゃくう。しゃくる。〔日葡辞書(1603‐04)〕
- [ 2 ] 〘 自動詞 ラ行四段活用 〙 堤防などが切れてくずれる。決壊する。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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