浜岡原発(読み)はまおかげんぱつ

共同通信ニュース用語解説 「浜岡原発」の解説

浜岡原発

静岡県御前崎市に立地する中部電力原発。1~5号機があり全て沸騰水型。南海トラフ巨大地震の想定震源域直上に立地する。1976、78年に運転を始めた1、2号機は2009年に運転を終了し、廃炉作業中。11年3月の東日本大震災後、菅直人首相(当時)の要請全面停止した。中部電は4号機の再稼働を目指し14年2月、原子力規制委員会に審査申請。15年6月に3号機も申請した。原子炉海水が流入するトラブルが起きた5号機は未申請。

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百科事典マイペディア 「浜岡原発」の意味・わかりやすい解説

浜岡原発【はまおかげんぱつ】

静岡県御前崎市にある中部電力の原子力発電所。浜岡原子力発電所。1〜5号機の5基があり,1〜4号機はいずれも沸騰水型軽水炉で,1号機は1976年,2号機は78年,3号機は87年,4号機は93年に営業運転が開始された。2005年運転開始の5号機は改良型沸騰水型軽水炉である。1号機・2号機は2009年に運転終了,廃炉手続き中である。08年に1号機・2号機の代替として6号機を建設することが発表されている。将来発生することが確実視されている東海地震の予想される震源地域内にあり,さらに敷地内に活断層があるとの地震学者によって指摘されている。また福島第一原発の大事故が,東日本大震災を引き起こした東北地方太平洋沖大地震による津波をひとつの要因として起こったこともあり,同原発の立地から地震・津波への抜本的対策が緊急に求められ,国の原子力政策の見直しの一つの焦点としても注目された。2011年5月6日,菅首相は,中部電力に対して,東海地震の発生予想確率の高さを理由として,浜岡原発原子炉すべての停止を要請,9日,中部電力はこの要請を受け入れ,運転中の4,5号機を停止した。中部電力は7月,18mの地上高の防波壁を12年12月までに作る計画など津波に対する安全性を確保する対策を講じて,運転再開をめざすとしている。
→関連項目中部電力[株]

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