オテック(ocean thermal energy conversion)とも。海面と海底の水温の差を利用した発電。沸点の低い流体(アンモニア,フロンなど)を海面の熱で気化させてタービンを回し発電機で発電する。タービンを出た流体は再度海底の冷水で液体に戻し,これをくり返す。米国,フランス,日本などが開発を進めており,米国では1979年にハワイ島で50kWの発電に,日本では東京電力が1981年ナウル共和国で100kWの発電に成功。日本国内では九州電力が徳之島に50kW,佐賀大学が伊万里に75kWの試験施設を置いている。 →関連項目新エネルギー