添物（読み）ソエモノ

デジタル大辞泉

そえ‐もの〔そへ‐〕【添（え）物】

１ 主となるものに付け加えたもの。「宴会の添え物」
２ 景品。おまけ。
[類語]付き物・おまけ・景品・景物・食玩

出典　小学館

精選版 日本国語大辞典

そえ‐ものそへ‥【添物】

1. 〘 名詞 〙
2. ① 添える物。僧への布施、客への引出物などにつけ加える物、また、副食や酒肴などをいう。そいもの。
   1. [初出の実例]「このちかずみといふ人の、童より怪しく好きて見えしかば、そへ物になりぬべしとて」(出典：宇津保物語（970‐999頃）国譲上)
   2. 「本の籩豆の器には牛羊豚などの様な者をもりてそのそへ物にする程に云ぞ」(出典：古活字本毛詩抄（１７Ｃ前）四)
3. ② ＝そえじ（添字）②
   1. [初出の実例]「和語に当初(いそのかみ)と云、いは添もの也。古と云も、いは添もの也」(出典：天理本日本書紀抄（1527）上)
4. ③ ＝そえ（添）④
   1. [初出の実例]「しんにてもそへものても、そのかげの草はさのみなびかすべからず」(出典：仙伝抄（1445）)
5. ④ 商品などにつける景品。景物。おまけ。

そい‐ものそひ‥【添物】

1. 〘 名詞 〙 ＝そえもの（添物）①〔色葉字類抄（1177‐81）〕
   1. [初出の実例]「酒はそひ物おんでもない事」(出典：浮世草子・好色貝合（1687）上)

出典　精選版 日本国語大辞典