デジタル大辞泉
「添え」の意味・読み・例文・類語
そえ〔そへ〕【添え/▽副え】
1 そえること。また、そのもの。
2 付き従うこと。補佐。
「―になって力を仮してはくれまいか」〈露伴・五重塔〉
3 おかず。副食物。
4 (副え)生け花の役枝の一。真の枝にそえて、それを引き立たせる枝。
5 主たるものにそう部分。かたわら。わき。
「かたやまの―に埋み給ひぬ」〈宇治拾遺・一五〉
6 「添え髪」の略。
「髪はわづかなるを、いくつか―入れて」〈浮・一代女・六〉
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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そえそへ【添・副】
- 〘 名詞 〙 ( 動詞「そえる(添)」の連用形の名詞化 )
- ① 主なものにそうこと、そえること。また、そえるもの。山などの斜面。かたわら。そば。そい。
- [初出の実例]「二色の栗を、〈略〉かたやまのそへにうづみ給ぬ」(出典:宇治拾遺物語(1221頃)一五)
- 「傍 ソハ ソヘ」(出典:温故知新書(1484))
- ② さらにつけ加えること。また、そのもの。つけたし。そえもの。
- [初出の実例]「Soye(ソエ)〈訳〉売買などの際に、追加するもの、すなわち、売ったもののほかに与えるもの」(出典:日葡辞書(1603‐04))
- 「ていしゅのさけをおまいる時まで、そへにないたに、くれまいか」(出典:虎清本狂言・泣尼(室町末‐近世初))
- ③ 人につきしたがうこと。補佐すること。また、その人。
- [初出の実例]「我を主にして汝不足でもあらうが副(ソヘ)になって力を仮してはくれまいか」(出典:五重塔(1891‐92)〈幸田露伴〉一三)
- ④ 生け花で、立花の法式の名称。心(しん)となる枝の下におく枝。主となる枝に対して、副となる枝。そえもの。〔立花大全(1683)〕
- ⑤ 飯の菜。おかず。副食物。
- ⑥ 「そえがみ(添髪)」の略。
- [初出の実例]「髪はそへなしに自髪斗をひきすごきてゆふなり」(出典:仮名草子・都風俗鑑(1681)二)
- ⑦ 「そえうま(副馬)」の略。
- [初出の実例]「鸞輿飾車千乗万騎の驂(ソヘ)にて」(出典:幸若・本能寺(室町末‐近世初))
- ⑧ ようす。状態。さま。
- [初出の実例]「姑はジッと見て自烈体(じれったい)まだるいと云ふ形容(ソヘ)で、前より一段言葉を強め」(出典:ありのすさび(1895)〈後藤宙外〉一)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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そえ【添え】
①料理で、飯のおかず。
②一つの料理で、主たるものに取り合わせて添えるもの。季節感などの趣(おもむき)を添え、味を引き立てる。焼き魚に添えるはじかみなど。
出典 講談社和・洋・中・エスニック 世界の料理がわかる辞典について 情報
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添え
飾りの中で、主木に対して飾られるものの総称。軽妙な雑木や花もの・実もの、あるいは山野草類などが用いられ、主木を引き立てる役目を果たす。
出典 (株)近代出版盆栽用語集について 情報
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