湯ヶ野(読み)ゆがの

改訂新版 世界大百科事典 「湯ヶ野」の意味・わかりやすい解説

湯ヶ野[温泉] (ゆがの)

静岡県伊豆半島南部,賀茂郡河津町にある温泉。単純泉,52℃。天城峠の南,河津川渓谷に位置し,今井浜温泉谷津温泉峰温泉,七滝(ななだる)温泉とともに河津温泉郷を形成する。国民宿舎をはじめ旅館,民宿があるが,ひなびた情緒が残る。1903年に天城トンネルが開通し,16年に下田大仁(おおひと)間がバスで結ばれて以来利用客が増え,川端康成小説《伊豆の踊子》(1926)の舞台になってからは全国的に知られるようになった。ゆかりの旅館の近くに踊子像や川端文学記念碑がある。河津川をさかのぼると河津七滝があり,天城山縦走ハイキングコースの基点にもなっている。伊豆急行河津駅からバスが通じる。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

百科事典マイペディア 「湯ヶ野」の意味・わかりやすい解説

湯ヶ野[温泉]【ゆがの】

静岡県河津町,河津川上流の河岸にわく温泉。石膏泉。46〜54℃。保養向きの温泉で,天城越え旧道も残り,川端康成の小説《伊豆の踊子》の舞台になった。付近に河津七滝がある。伊豆急行河津駅からバス。
→関連項目河津[町]

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android