満奇洞(読み)マキドウ

デジタル大辞泉 「満奇洞」の意味・読み・例文・類語

まき‐どう【満奇洞】

岡山県中西部、カルスト台地の阿哲台にある鍾乳洞洞口の高さ4メートル、幅1.5メートル、洞内の総延長約450メートル、最大幅25メートル。中に「夢の宮殿」と呼ばれる地底湖がある。県指定天然記念物、高梁たかはし川上流県立自然公園特別区域。名の由来は、歌人与謝野晶子が「奇に満ちた洞」と詠んだことから。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「満奇洞」の意味・わかりやすい解説

満奇洞
まきどう

岡山県西部、新見(にいみ)市豊永赤馬(とよながあこうま)にある鍾乳(しょうにゅう)洞。県指定天然記念物で、高梁(たかはし)川上流県立自然公園の特別地域になっている。石灰岩台地の阿哲(あてつ)台にあり、洞の入口の高さ4メートル、幅1.5メートル、総延長約450メートル、最大幅25メートル。洞名は地名の槇(まき)にちなんで与謝野鉄幹(よさのてっかん)・晶子(あきこ)夫妻が命名した。洞内には鍾乳石石筍(せきじゅん)などがよく発達している。JR伯備(はくび)線新見駅と井倉駅からバスの便がある。

[由比浜省吾]

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事典 日本の地域遺産 「満奇洞」の解説

満奇洞

(岡山県新見市豊永赤馬槙)
新見癒やしの名勝遺産」指定の地域遺産。
満奇洞(まきどう)は新見市では最も早く開発された鍾乳洞。総延長450m、最大幅25m。歌人与謝野鉄幹、晶子夫妻が1929(昭和4)年訪れた際命名したもの

出典 日外アソシエーツ「事典 日本の地域遺産」事典 日本の地域遺産について 情報

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