準暴力団(読み)じゅんぼうりょくだん

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

準暴力団
じゅんぼうりょくだん

暴走族の元構成員などを中心とする、暴力的な不法行為を繰り返している反社会的集団暴力団にみられるような明確な上下関係をもった組織ではないが、人的、資金的な面で暴力団などの犯罪組織と密接な関係をもつものもある。これまで半グレという俗称でよばれていたが、2013年(平成25)3月、警察庁暴力団対策法に基づく指定や認定としてではなく、暴力団に準じる治安を脅かす新たな反社会的勢力と位置づけ、集団の実体解明と取り締まりを強化するよう全国の警察に通達を出した。準暴力団に該当する団体としては、1973年(昭和48)ごろ結成され、2003年(平成15)に警視庁へ解散届を出した暴走族「関東連合」の元メンバーや、中国残留日本人孤児の二世が中心となって1988年(昭和63)ごろに結成された暴走族「怒羅権(ドラゴン)」などがあり、これらと関係をもつグループや同様の集団も全国各地に存在しているとみられている。
 準暴力団の団体数や構成員は詳しくわかっていないが、近年、繁華街や歓楽街において続発している暴行、傷害、恐喝などの犯罪の中心であるとされる。また、多くはみかじめ料や特殊詐欺などを収入源としていると考えられており、一部は既存の暴力団と連携して犯罪組織化した例もある。[編集部]

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デジタル大辞泉の解説

じゅん‐ぼうりょくだん【準暴力団】

繁華街や歓楽街などで、集団的または常習的に暴行・障害等の暴力的不法行為を行う集団で、暴力団ほど明確な組織性を有しないもの。暴走族の元構成員等を中心とする集団で、資金獲得のため犯罪や各種の事業活動を行い、暴力団等の犯罪組織と密接な関係がうかがわれるものもある。
[補説]平成25年(2013)警察庁が定義。「半グレ」と呼ばれるグループがこれにあたる。

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