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漁隠叢話 ぎょいんそうわYu-yin cong-hua

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

漁隠叢話
ぎょいんそうわ
Yu-yin cong-hua

中国,南宋詩論書。胡仔 (こし) の編。前集 60巻,後集 40巻。正式には『ちょう渓 (ちょうけい) 漁隠叢話』という。歴代の詩につき前人の評論を分類,配列したもの。阮閲の『詩話総亀』を継いだものであるが,『詩話総亀』には収められていない近い時代の蘇軾黄庭堅の詩論も収め,また配列も内容別ではなく,人物の年代の前後によっている。多くは他人の著述を引用したものだが,なかに自説も示している。

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世界大百科事典 第2版の解説

ぎょいんそうわ【漁隠叢話 Yú yǐn cóng huà】

中国,南宋の初年,胡仔(こし)が,北宋末までの詩話・史伝・小説の類を総集し,自らの批評をも加えた詩論書。前集60巻(1148年の序),後集40巻(1167年の序)。《詩経》以下,南宋に至るまで,年代順・作者別に批評を列挙する。唐の杜甫と宋の蘇軾に関する部分が量的には最も多い。詩史ないし文学史的な見方を取り入れて編纂された最初の詩話。【荒井 健】

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世界大百科事典内の漁隠叢話の言及

【詩話】より

… 詩話にはさまざまの形態が生まれた。まず,著と編に分けるならば,《六一居士詩話》を始めとする純然たる自著がもとより多数であるが,詩人・文人が詩について語ったことばを,その著作から第三者が抜粋,編集したもの,たとえば元代の陳秀民の手に成る《東坡詩話》,さらに過去のさまざまの詩話の内容を,みずからの意図するところに従って集成改編した場合として,南宋初に胡仔(こし)の《漁隠叢話》前集60巻・後集40巻があり,南宋末には魏慶之の《詩人玉屑(ぎよくせつ)》21巻がある。つぎに,時間的と空間的とに分けるならば,ある一時代の作品・作者に話題を限定したものとして,宋の計有功の《唐詩紀事》81巻,清の厲鶚(れいがく)・馬曰琯(ばえつかん)共編の《宋詩紀事》100巻がある。…

※「漁隠叢話」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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