澄禅(読み)ちょうぜん

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「澄禅」の解説

澄禅(1) ちょうぜん

1227-1307 鎌倉時代の僧。
安貞元年生まれ。叡尊(えいそん)より戒をうけ,智舜(ちしゅん)に三論宗をまなび,親快に灌頂(かんじょう)をうける。正嘉(しょうか)2年東大寺戒壇院の円照要請で「行事鈔」などを講じる。のち広隆寺桂宮院にすんで戒律をひろめた。徳治(とくじ)2年2月2日死去。81歳。山城(京都府)出身。俗姓は秦。法名は澂禅ともかく。号は中観。著作に「三論玄義検幽鈔」など。

澄禅(2) ちょうぜん

1613-1680 江戸時代前期の僧。
慶長18年生まれ。真言宗。京都智積(ちしゃく)院の運敞(うんしょう)に師事悉曇(しったん)学を研究。梵字(ぼんじ)の書にすぐれ,書は澄禅流といわれた。仏画山水画もよくした。延宝8年6月12日死去。68歳。肥後(熊本県)出身。俗姓は菱刈。字(あざな)は悔焉。号は知等庵。著作に「悉曇愚鈔」「悉曇字母表並釈」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

今日のキーワード

お手玉

世界各地で古くから行われている遊戯の一つ。日本では,小豆,米,じゅず玉などを小袋に詰め,5~7個の袋を組として,これらを連続して空中に投げ上げ,落さないように両手または片手で取りさばき,投げ玉の数や継...

お手玉の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android