江戸初期の真言宗の僧。字(あざな)は元春(げんしゅん)、号は泊如(はくにょ)。大坂の人で、俗姓は藤原氏。16歳で出家し、智山(ちさん)派(智積院(ちしゃくいん))の日誉(にちよ)(1556―1640)に顕密(けんみつ)二教を学ぶ。さらに多くの師に就いて三論、法相(ほっそう)、華厳(けごん)、天台を学ぶ。智山派の第一座を経て、1661年(寛文1)に智山派第7世能化(のうけ)(総主)となる。将軍徳川家綱(とくがわいえつな)の帰依(きえ)を得て寺域を贈られ、また後水尾(ごみずのお)上皇の命により仙洞(せんとう)(御所(ごしょ))で経論の問答議論を行うなど、智山派の学風の樹立、高揚に寄与し、「近代師」と尊称された。著書は『大疏第三重啓蒙(だいしょだいさんじゅうけいもう)』59巻をはじめ多数ある。また漢詩文に詳しく、『性霊集(しょうりょうしゅう)』を講じて名声があがった。門下に信盛(しんせい)(1620―1693)、宥鑁(ゆうばん)(1624―1702)、覚眼(かくげん)(1643―1725)などを輩出した。
[吉田宏晢 2017年5月19日]
出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報
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