瀘州(読み)ろしゅう

百科事典マイペディアの解説

瀘州【ろしゅう】

中国,四川省南部の都市。長江沱江(だこう)の合流点にあり,貴州雲南省への自動車道路の中心。付近の豊富な米穀集散し,農畜産物,桐油絹織物などの取引地。製糖マッチ鉄鋼などのほか,醸造業も盛んで,〈瀘州大曲〉という銘酒がよく知られている。149万人(2014)。

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世界大百科事典 第2版の解説

ろしゅう【瀘州 Lú zhōu】

中国,四川南部の市。人口41万(1994)。長江(揚子江)と沱江(だこう)が合流する地点にある。歴史上,四川盆地防衛上の要地としてあった。漢代に江陽県,隋代に瀘川県,元代に瀘州となった。1950年,民国以後の瀘県の一部を市に改めた。古来,特産の〈瀘州大麴酒(だいきくしゆ)〉をはじめ沱江流域の自貢の塩,内江の砂糖や貴州の薬材などを集散,長江上流部,重慶,宜賓(ぎひん)間の重要港として繁栄。近年,天然ガスが採掘され,外国産の合成アンモニアや尿素などのプラントによる化学工業が発展している。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

瀘州
ろしゅう / ルーチョウ

中国、四川(しせん)省南部の地級市。揚子江(ようすこう)と沱江(だこう)の合流点に位置する。3市轄区、瀘県など4県を管轄する(2016年時点)。人口508万9000(2014)。春秋時代の巴(は)国の地で、漢代は江陽(こうよう)県、隋(ずい)・唐代は瀘川県、元代以後は瀘州となり、中華民国時代の瀘県を経て1950年城区を分けて市が置かれた。
 古来、四川盆地防衛の要地で、今日も四川省と貴州(きしゅう)省さらに雲南(うんなん)省へと3省を結ぶ自動車道上に位置し、また、揚子江上流の重要河港でもある。この交通網により、自貢(じこう)の塩をはじめとする四川省南部、貴州省北部、雲南省北東部の物資の集散地として発展した。さらに合成アンモニア、尿素などの化学工業を中心に製糖などの食品や機械工業がみられ、付近には天然ガス産地も開発された。揚子江沿いに瀘州藍田空港があるが、瀘県に建設中の新空港(2018年開港予定)に移転される予定である。「酒城」とよばれるほど酒類製造が盛んで、「瀘州老窖(ろうこう)」や「郎酒」などの特産の酒が有名。[小野菊雄・編集部]

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