スペクトルに炭素C2,シアンCNなどの炭素化合物の吸収帯が著しく強い星をいい,温度がほぼ同じ範囲にあるM型星では酸化チタンTiO,酸化バナジウムVOなどの金属酸化物の吸収帯が強いことと対照的である。このようなスペクトルの違いは化学組成の違いによるものと考えられ,酸素が炭素よりも多いM型星では炭素はすべて安定な一酸化炭素CO分子の形成に使われてしまい,酸素のみが残され種々の酸化物を作るが,逆に炭素星では炭素が酸素より多いため炭素化合物だけができる。炭素星で炭素がこのように多いのは,進化の進んだ星の中心部におけるヘリウム核融合反応の結果できた炭素が,赤色巨星進化の途上で星の表面にまで混合された結果と考えられている。わが銀河系に存在する炭素星の数はM型巨星の数%以下にすぎない。しかし,わが局所銀河群に属する銀河について炭素星の探査が行われた結果,小マゼラン銀河などではむしろ炭素星のほうがM型巨星よりも多く,一般に金属量の少ない銀河ほど炭素星の割合が多いことが明らかにされている。
執筆者:辻 隆
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