炭素繊維強化プラスチック(読み)タンソセンイキョウカプラスチック(その他表記)carbon fiber reinforced plastics;CFRP

デジタル大辞泉 の解説

たんそせんい‐きょうかプラスチック〔タンソセンヰキヤウクワ‐〕【炭素繊維強化プラスチック】

シー‐エフ‐アール‐ピー(CFRP)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

炭素繊維強化プラスチック
たんそせんいきょうかプラスチック
carbon fiber reinforced plastics;CFRP

炭素繊維プラスチックを混ぜてつくった複合材料。繊維強化プラスチックの1種。高強度,高弾性率を持ち,軽いという特徴がある。炭素繊維は,アクリル樹脂ポリアクリロニトリル PANや石油石炭からとれるピッチを繊維状にしたものを適当な条件で熱処理して炭素を結晶化してつくり,前者を PAN系炭素繊維,後者をピッチ系炭素繊維という。原子が規則正しく並んだ網目構造 (炭素の結晶であるグラファイト構造) を含み,さらにそれらが層状にからみ合っているため強靭な性質を持っているが,炭素繊維強化プラスチック CFRPはこれにエポキシ樹脂ナイロンポリカーボネートなどをしみこませてつくる。航空機やロケットの機体,自動車部品,ゴルフクラブや野球,スキー,テニス,バドミントンなどのスポーツ用具,釣竿,建築構造物などの広範な利用がある。ピッチ系炭素繊維は導電性があり,電磁波シールドなど電気関係部品にも使われている。

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日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

炭素繊維強化プラスチック
たんそせんいきょうかぷらすちっく

繊維強化プラスチックの一つ。補強材に炭素繊維を用いたもので、軽くて強い。

[編集部 2022年10月20日]

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