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航空機材料 こうくうきざいりょうaircraft construction material

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

航空機材料
こうくうきざいりょう
aircraft construction material

航空機の機体構造,ならびに原動機や補機,装備品などに使用される材料。航空機の構造は,大きい荷重に耐えられるとともに軽量でなくてはならない。また,比強度 (耐力/密度) および比剛性 (剛性/密度) の大きいことが要求される。今日最も広く,多量に用いられているのは,アルミニウムを主体とする合金で,板や型材および鍛造品の形で使用され,金具やボルト材として炭素鋼およびクロム=モリブデン鋼が使われている。アルミニウム合金は,超音速になると機体が非常に高温になるので,マッハ 2.3程度までしか使用できない。それ以上の速度で飛ぶ機体には,チタン合金および不銹鋼 (ふしゅうこう。→ステンレス鋼 ) が使用される。また複合材料の開発も進み,エポキシ,ポリアミド,アルミニウムの基礎材にガラス,ボロン,グラファイトの強化繊維を合わせた薄いシートが,動翼外板などの二次的構造部材から,水平尾翼,垂直尾翼などに使われ,主翼や胴体の主要強度部分への使用も増えた。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典 第2版の解説

こうくうきざいりょう【航空機材料 aircraft materials】

航空機は空を飛ぶために極力軽く作る努力が払われる。重ければ,空へ飛び上がれないだけでなく,たとえ飛び上がっても性能は悪くなり,経済性も悪くなってしまうからである。軽ければ,よりよい性能,より高い採算性が得られる。もちろん,電車や自動車,船などでも,軽量化は性能を向上させ採算性をよくするが,その影響は空を飛ぶ航空機のほうがはるかに大きい。したがって,航空機の場合,材料の選定にあたっては,加工性,性質の均一性,耐久性なども考慮されるが,“軽くて強いこと”が最も重視される。

出典 株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について 情報

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