炮烙(読み)ホウラク

デジタル大辞泉 「炮烙」の意味・読み・例文・類語

ほう‐らく〔ハウ‐〕【××烙/××烙】

あぶり焼くこと。
中国古代、いん紂王ちゅうおうの行った火あぶりの刑。炭火の上に油を塗った銅柱を渡し、その上を罪人に歩かせ、足を滑らさせて火中に落としたというもの。炮烙の刑。
茶道で、灰を入れる器の総称
ほうろく(焙烙)

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精選版 日本国語大辞典 「炮烙」の意味・読み・例文・類語

ほう‐らくハウ‥【炮烙・焙烙】

  1. 〘 名詞 〙
  2. あぶり焼くこと。
    1. [初出の実例]「夸父甘受炮烙厄、百川吸尽渇未蠲」(出典:篁園全集(1844)二・苦熱行)
  3. 中国古代に殷の紂王が行なった火あぶりの刑。銅柱に油を塗り、それを炭火の上にかけて罪人を渡らせ、火中に墜したというもの。また、その処刑台炮格(ほうかく)
    1. [初出の実例]「妲己、あはれ炮烙の法とやらんを見ばやと思ふを」(出典:太平記(14C後)三〇)
    2. [その他の文献]〔史記‐殷本紀〕
  4. ほうろく(焙烙)
    1. [初出の実例]「よい中も亀井片岡破(われ)になり〈賀子〉 むかしの剣いまの土鍋(ホウラク)西鶴〉」(出典:俳諧・みつがしら(1681))

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普及版 字通 「炮烙」の読み・字形・画数・意味

【炮烙】ほう(はう)らく

炮格。〔子、議兵〕紂、比干を刳(さ)き、箕子を囚(とら)へ、炮烙の刑を爲(つく)る。戮(さつりく)時無く、臣下懍然(りんぜん)として、其の命を必(たも)つもの(な)し。然れどもの師至りて、令下に行はれず。

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