陶土をこねて焼いた素焼の鍋。今日では、身の部分のみ素焼で、蓋(ふた)には釉薬(うわぐすり)をかけたものも多い。代表的なものは京都府の清水(きよみず)焼、三重県の伊賀(いが)焼などである。土鍋は他の鍋に比べて重く、壊れやすいのが特徴である。一方、材質に厚みがあるため、熱は伝わりにくいが、熱の当たりがやわらかいだけでなく、一度温まると蓄熱が大きいので、保温の長くなる利点がある。したがって土鍋は、おでん、粥(かゆ)など、ゆっくりと煮たい料理や、湯豆腐や魚すきなど卓上で煮ながら食べるものの鍋に適している。土鍋は鍋の生地(きじ)の目が粗いほど割れにくいといわれるが、これは火にかけて加熱したとき、膨張の余裕があるためと説明されている。
土鍋を使用するときは、水で洗ったあと、外側についた水分はかならずふき取ること。水分をつけたまま強火にかけると、ひび割れることがある。ひび割れて水漏れのあるときは、粥とか糊(のり)のような粘りのあるものを炊くとよい。粘りが接着剤の役目をして、多少のひび割れなら目が詰まるからである。また、土鍋を熱いままの状態で、急に冷たい所やぬれた所に置くと、ひび割れの原因になる。
最近は、耐熱陶土を使用した、耐久性のよい土鍋も多く出回っている。
[河野友美]
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