(読み)ヘイ

デジタル大辞泉 「炳」の意味・読み・例文・類語

へい【炳】[漢字項目]

[音]ヘイ(漢)
光り輝くさま。あきらかなさま。「炳焉へいえん炳乎へいこ炳然

へい【×炳】

[ト・タル][文][形動タリ]明らかなさま。また、光り輝くさま。
「此損害漸く実地に現われんこと―として掌を指すがごとし」〈島田三郎・条約改正論〉

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精選版 日本国語大辞典 「炳」の意味・読み・例文・類語

へい【炳】

  1. 〘 形容動詞ナリ活用タリ 〙 明らかであるさま。きらきらと輝いているさま。きわだって目立つさま。
    1. [初出の実例]「丙者、炳(ヘイ)也。夏の時、万物強大にして、炳然として著見(あらはしみゆる)也」(出典名語記(1275)一〇)

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普及版 字通 「炳」の読み・字形・画数・意味


9画

(異体字)
9画

[字音] ヘイ
[字訓] あきらか

[説文解字]

[字形] 形声
声符は(丙)(へい)。〔説文十上に「らかなり」、〔玉〕に「なり」とあり、色彩の明らかなことをいう。〔易、革、九五〕の〔象伝〕に「大人は虎變す。其の、炳たり」また〔上六〕の〔象伝〕に「君子變す。其の(うつ)たり」とあり、炳とは文彩著明なることをいう。字はまたに作る。

[訓義]
1. あきらか、いちじるしい、あらわれる。
2. 丹青の色をいう。

[古辞書の訓]
〔名義抄〕炳 ―トテレリ・テル・テラス・トボル/ アキラカニ・アラハル・トモス 〔字鏡集〕炳 アラハル・アキラカナリ・トボル・テラス・トモス・テル

[熟語]
・炳炳焉炳誡炳煥炳絢炳乎炳爍炳燭・炳然炳著炳爆・炳発・炳炳彪・炳文炳炳・炳明・炳・炳霊炳烈
[下接語]
較炳・煥炳・宗炳・藻炳・彪炳・文炳・明炳

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