コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

為替裁定 カワセサイテイ

デジタル大辞泉の解説

かわせ‐さいてい〔かはせ‐〕【為替裁定】

為替相場が世界各地の市場によって異なるのを利用して、その差益を収得すること。この取引が各地の為替相場を平均化することになる。為替裁定取引。

出典|小学館デジタル大辞泉について | 情報 凡例

百科事典マイペディアの解説

為替裁定【かわせさいてい】

本来は,世界各地の為替相場の差異を利用して利鞘(りざや)をかせぐ方法。自由為替の下では活発な裁定取引を通じて各地の為替相場の値開きは解消する。しかし今日ではふつう,アメリカ・ドル基準とクロス・レートとの関係から,基準相場以外の裁定為替相場(日英,日仏など)を算定することをさす。
→関連項目金利裁定裁定取引先物為替相場

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト百科事典マイペディアについて | 情報

世界大百科事典 第2版の解説

かわせさいてい【為替裁定 exchange arbitration】

外国為替市場における裁定行為のこと。裁定行為とは,〈同質の商品の空間的または時間的な価格差を利用して危険なしに収益をあげる行為〉と定義される。外国為替市場において,たとえば東京市場では1ドル=300円の相場であるのにニューヨーク市場では1ドル=200円であるとすれば,ニューヨークでドルを購入し東京でそれを売却することにより利益をあげることができる。この行為にはなんの危険も伴わないから,上のような価格差が存在するかぎり裁定行為はきわめて活発に行われる

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

大辞林 第三版の解説

かわせさいてい【為替裁定】

資金の移動に際して、どの国の為替市場を利用した方が有利かを判定すること。
各地の為替市場での相場の違いを利用して差益を得る操作。鞘取。

出典|三省堂大辞林 第三版について | 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

為替裁定
かわせさいてい
exchange arbitrage

同一時点における世界各地の外国為替相場の差異を利用して利鞘(りざや)を稼ぐ操作をいう。たとえば、東京の対米相場が1ドル=100円、ニューヨークの対日相場が1ドル=102円であると、東京でドルを買ってニューヨークへ送金し、そこで円にかえれば1ドルにつき2円の利鞘が稼げる(直接為替裁定)。また東京の対英相場が1ポンド=200円、ロンドンの対米相場が1ポンド=2.10ドル、ニューヨークの対日相場が1ドル=100円であれば、東京からロンドンへ送金し、ロンドンからニューヨーク、そしてさらに東京へ送金すると、200円で10円の利鞘を稼ぐことができる(間接為替裁定)。このような為替裁定は、外国為替相場の地域的不均衡を解消させる作用をもつ。前述の直接為替裁定の例でいえば、東京ではドルが買われるのでドル相場が上昇し、ニューヨークではドルが売られるので相場が下落し、両者が均衡することになる。[土屋六郎]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について | 情報 凡例