烏貝（読み）カラスガイ

デジタル大辞泉

からす‐がい〔‐がひ〕【^×烏貝】

１ イシガイ科の二枚貝。湖沼にすみ、貝殻は楕円形で殻長約20センチ。殻表は黒く光沢があり、内面は真珠光沢が強い。肉は食用、殻はボタン・貝細工の材料。《季 春》「―三つ四つのせて舟戻る／泊月」
２ イガイの別名。

出典　小学館

精選版 日本国語大辞典

からす‐がい‥がひ【烏貝・蚌貝】

1. 〘 名詞 〙
2. ① イシガイ科の淡水産二枚貝。日本各地の湖や沼にすみ、日本の淡水産二枚貝のうち最も大きく、真珠の母貝として養殖されたこともある。殻は楕円形で、後部は三角状に張り出し、殻長三〇センチメートルにもなる。幼貝は黄緑色で、成長すると黒くなり、殻頂を中心に多くの輪脈がある。内面は白く、弱い真珠光沢がある。肉はまずいが、食用になる。殻はボタン、細工物の材料にする。《 季語・春 》 〔料理物語（1643）〕
3. ② 貝「いがい（貽貝）」の異名。
   1. [初出の実例]「波寄する白良(しらら)の浜のからすがひひろひ易くもおもほゆるかな」(出典：山家集（１２Ｃ後）下)
4. ③ イシガイ科の淡水産二枚貝。各地の水のきれいな河川や湖沼にすむ。殻長六センチメートル、殻高二・八センチメートルほどの長卵形。殻皮は幼貝では黄褐色で、老成すると黒くなる。食用。和名、イシガイ。〔重訂本草綱目啓蒙（1847）〕

出典　精選版 日本国語大辞典

動植物名よみかた辞典　普及版

烏貝 (カラスガイ)

動物。イシガイ科の二枚貝

出典　日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典　普及版」