コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

無礼講 ブレイコウ

世界大百科事典 第2版の解説

ぶれいこう【無礼講】

身分の貴賤上下の差別なく,礼儀作法なしに催す宴会。平常の社会階梯を一時無視することによって参加者の欲求不満を解消し,結果において既存の社会秩序を維持する役割を果たす。鎌倉幕府打倒の計画にあたって,後醍醐天皇が不信の者を選別するために催した無礼講は,日本歴史上有名である。《太平記》に〈猶モ々其心ヲ窺(うかがい)見ン為ニ,無礼講ト云事ヲゾ始メラレケル。(中略)其交会遊宴ノ体,見聞耳目ヲ驚セリ。献盃ノ次第,上下ヲ云ハズ,男ハ烏帽子ヲ脱デ髻(もとどり)ヲ放チ,法師ハ衣ヲ不着(きず)シテ白衣ニナリ〉と,通常の衣装を脱ぎ,従来の宴会の慣行を無視するのが無礼講であった。

出典 株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について 情報

大辞林 第三版の解説

ぶれいこう【無礼講】

身分・地位の上下などを考えないで、行う宴会。堅苦しい礼儀を抜きにして行う酒盛り。

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

世界大百科事典内の無礼講の言及

【宴会】より

…酒宴の場でおこったことは,その場に居合わせたもののみで処理するという慣習を背景にしたものとみられるが,これは酒宴の場が一種のアジールであったことを示している。後白河法皇が平氏打倒の陰謀を鹿ヶ谷での酒宴で計画し,鎌倉幕府に対する後醍醐天皇の反乱の企てが,無礼講,破礼講といわれた宴席で練られたのも,酒宴の場がアジール的な性格を備えていたからにほかならない。とくに衣冠もつけず裸形同然の姿で行われた無礼講は,日常の礼の秩序を意識的にまったく無視した場を作り出したのであるが,〈群飲佚遊(ぐんいんいつゆう)〉といわれた酒宴は多少ともこうした性格を持っていたといえよう。…

※「無礼講」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

無礼講の関連キーワードYOURSONGISGOODアンナ・ペレンナディオニュシア祭コミュニタス大塔宮曦鎧北野大茶湯多治見国長建武新政日野俊基日野資朝ホーリー裃を脱ぐ色道大鏡島田大祭土岐頼兼暗闇祭初夜権郡上踊阿波踊楠玲奈

今日のキーワード

だまし面接

企業が面談や懇談会と称して就職活動中の学生を呼び出し、実質的には学生を選考する偽装面接のこと。2016年卒業の大学生に対する選考活動の開始時期を、従来の4月1日から8月1日以降へと後ろ倒しする主旨の「...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android

無礼講の関連情報