日本歴史地名大系 「片山神社」の解説 片山神社かたやまじんじや 三重県:鈴鹿郡関町坂下村片山神社[現在地名]関町坂下鈴鹿峠に鎮座する式内社で、祭神は倭姫命ほか一〇柱。もと三子(みつこ)山に瀬織津姫命・気吹戸主命・速佐須良姫命の祓戸三神を崇祀したという。同社縁起は、再三の火災を経て永仁二年(一二九四)鈴鹿山の麓に社殿を造営して鈴鹿大神と称し、倭姫命を併祀してのち鈴鹿大明神となったとする。「弘安元年勅使記」(三国地志)に「鈴鹿山、鈴鹿姫坐路頭北辺」とある。「室町殿伊勢参宮記」応永三一年(一四二四)一二月一五日条に「鈴鹿姫と申す小社の前に、人々祓などし侍るなれば、しばし立よりて、心の中の法楽ばかりに、彼たてゑぼしの名石の根元もふしぎにおぼえ侍て」とある。 片山神社かたやまじんじや 愛知県:名古屋市東区杉村片山神社[現在地名]東区芳野二丁目旧西春日井郡杉(すぎ)村(現北区・東区)にあり、片山蔵王(かたやまざおう)権現ともよばれる。名古屋台地の北端に位置し、北と西は急崖に臨んでいる。旧郷社。「延喜式」神名帳にみえる山田郡片山神社に比定され、祭神は安閑天皇および国狭槌尊。創建は白鳳あるいは奈良時代といわれるが明らかでない。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by