牛場卓蔵(読み)ウシバ タクゾウ

20世紀日本人名事典 「牛場卓蔵」の解説

牛場 卓蔵
ウシバ タクゾウ

明治・大正期の実業家,政治家 山陽鉄道会長;衆院議員。



生年
嘉永3年12月(1851年)

没年
大正11(1922)年3月5日

出生地
伊勢国(三重県)

旧姓(旧名)
原平

学歴〔年〕
慶応義塾〔明治7年〕卒

経歴
内務省、兵庫県、太政官大蔵省(主税官)などに奉職、また朝鮮政府顧問、時事新報、日本土木会社などを経て、明治20年山陽鉄道会社に入社総支配人、取締役、専務などを務め、37年取締役会長に就任。25年には衆院議員に当選、1期つとめた。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

朝日日本歴史人物事典 「牛場卓蔵」の解説

牛場卓蔵

没年:大正11.3.5(1922)
生年:嘉永3.12(1850)
明治大正期の実業家,政治家。伊勢国一志郡七栗村(三重県久居市)に原平一郎の3男として出生,のち牛場家の養子となる。明治4(1871)年慶応義塾に入り,9年内務省入り。勧業課長などを勤めたのち,15年には福沢諭吉推薦により朝鮮政府の学事顧問となる。帰国後は大蔵省主税官となり,また第2回総選挙(1892)に郷里(三重1区)から当選するなどしたが,活動の舞台は実業界に移り,日本土木,帝国ブラシ,千代田生命などの取締役となった。特に手腕をうたわれたのは20年に入った山陽鉄道会社の経営においてであり,寝台車導入などにそれが生かされた。

(村瀬信一)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「牛場卓蔵」の解説

牛場卓蔵 うしば-たくぞう

1851*-1922 明治-大正時代の経営者。
嘉永(かえい)3年12月生まれ。明治9年内務省にはいり,朝鮮政府顧問などをつとめる。退官後,日本土木役員などをへて,20年山陽鉄道に入社。寝台車や食堂車の導入,赤帽の配置などサービス向上策をすすめる。37年会長。この間25年衆議院議員。大正11年3月5日死去。73歳。伊勢(いせ)(三重県)出身。慶応義塾卒。本姓は原。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android