物象(読み)ブッショウ

デジタル大辞泉 「物象」の意味・読み・例文・類語

ぶっ‐しょう〔‐シヤウ〕【物象】

物の形。また、自然の姿。
「夏のころともちがって、―の明らかな季節もやって来ている」〈藤村夜明け前
旧制中学校教科の一。物理化学鉱物学などを総括した名称

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精選版 日本国語大辞典 「物象」の意味・読み・例文・類語

ぶっ‐しょう‥シャウ【物象】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 物のかたち。自然のすがた。また、かたちのある物。
    1. [初出の実例]「佳山秀水。互相暎発。若鏡涵物象」(出典空華集(1359‐68頃)一三・贈儔上人詩巻後序)
    2. [その他の文献]〔曹植‐七啓〕
  3. 昭和一八年(一九四三)の中等学校令によって設けられた科目名。生物を除き、物理学、化学、鉱物学、地学などに関連する内容を取り扱った。新学制によって廃止

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普及版 字通 「物象」の読み・字形・画数・意味

【物象】ぶつしよう(しやう)

物のかたち。また、四季風景。〔左伝、僖十五年〕龜は象なり。筮は數なり。物生じて而る後に象り。象ありて而る後に(しげ)るり。りて而る後に數り。

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