特務機関NERV(読み)とくむきかんねるふ

知恵蔵の解説

1995年から96年まで放映された、日本のテレビアニメ「新世紀エヴァンゲリオン(以降エヴァンゲリオン)」に登場する組織と同じ名前のTwitterアカウント。同アカウントでは、地震などの災害情報の他に、気象警報、停電などの情報を速報でツイートしている。
Twitter「特務機関NERV(@UN_NERV)」の管理者は、IT企業「ゲヒルン株式会社」代表取締役の石森大貴氏。同アカウントは、エヴァンゲリオン版権元に公認されており、アカウントのロゴも、エヴァンゲリオンのNERVのものをモチーフにしている。同アカウントは2010年に開設され、20年1月現在でのフォロワー数は80万以上。
ゲヒルン社は、気象庁に専用線を敷いているため、気象庁が発信した地震速報や気象警報をダイレクトに受け取ることができる。気象庁が発表した情報を同アカウントでツイートするまでにかかる時間は約1秒。地震の震度や台風の進路などを示す画像は、エヴァンゲリオンの世界観にあわせるだけではなく、気象庁が使う警報色である赤や紫などの配色にできる限り準拠し、光に過敏な人や、色覚障害の人にも配慮したデザインを心掛けている。また、誤作動と思われる情報を排除する仕組みも備えている。
ゲヒルン社は、19年9月1日の「防災の日」に、スマートフォン向けの無料防災アプリ「特務機関NERV防災」をリリースした。(当初はiOS版のみ、Android版は19年12月に提供開始)
同アプリも、Twitterアカウントと同じく、エヴァンゲリオンのNERVをモチーフとしたデザインになっている。同アプリは、気象庁のウェブサイトでの発表よりも速く災害情報を通知でき、音声読み上げにも対応。また、天気や台風の予報、雨雲レーダー、地震・津波・噴火の速報、特別警報や土砂災害の情報、河川の情報、大雨危険度通知、Jアラート(国民保護情報)やダム放流通知といった様々な防災情報を受信、通知できる。タイムライン画面では、過去3日分の現在地あるいは登録した地域にかかわる情報を時系列に見ることができ、スマートフォンの位置情報、防災情報の種類、緊急度等によって、通知音を送り分けるなど、ユーザーに最適な防災情報の提供を目的とした仕様となっている。

(横田一輝 ICTディレクター/2020年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

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