デジタル大辞泉 「犬サフラン」の意味・読み・例文・類語 いぬ‐サフラン【犬サフラン】 イヌサフラン科の多年草。卵形の鱗茎りんけいから茎が伸び、秋、サフランに似た花を数個開く。花の色は淡紅紫色・白色・藤色など。種子からアルカロイドの一種で、植物の品種改良に用いるコルヒチンを採る。地中海沿岸の原産。コルチカム。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「犬サフラン」の意味・読み・例文・類語 いぬ‐サフラン【犬サフラン】 〘 名詞 〙 ( サフランは[オランダ語] saffraan ) ユリ科の多年草。ヨーロッパ、北アフリカで湿気の多い原野に群生する。日本へは明治初期に渡来し、薬用、観賞用として栽培される。地下に黒褐色の膜に包まれた直径五センチメートルほどの卵形の鱗茎(りんけい)がある。一〇月頃、先が六片の花被となって半開する直径約五センチメートルの白または淡紫色の花を一ないし数個出す。花茎は非常に短く、鱗茎の中に子房がある。葉は根生し、長さ一五~三〇センチメートルの広披針形で夏に枯れる。子房は花後に花柄の伸長によって地上に出て、開花の翌年に熟果となり、三裂して黒色の種子を放出する。種子と鱗茎にはアルカロイドの一種コルヒチンを含む。 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例