犬蕨(読み)イヌワラビ

精選版 日本国語大辞典 「犬蕨」の意味・読み・例文・類語

いぬ‐わらび【犬蕨】

  1. 〘 名詞 〙
  2. シダ類ウラボシ科の多年草。各地の山野に生える。根茎は地中を横にはい、葉柄・基部とともに赤褐色鱗片(りんぺん)におおわれている。葉柄は長さ二〇~四〇センチメートル、先端がとがった卵状楕円形で、二回羽状に分裂。各小葉の縁には鋸歯(きょし)がある。胞子嚢(ほうしのう)群は、小葉の中脈に沿って着生し、成熟すると褐色を帯びる。〔日本植物名彙(1884)〕
  3. 植物「おおかぐま(狗脊)」の異名。〔新撰字鏡(898‐901頃)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android