狼林山脈(読み)ろうりんさんみゃく

百科事典マイペディア 「狼林山脈」の意味・わかりやすい解説

狼林山脈【ろうりんさんみゃく】

朝鮮民主主義人民共和国北部中央を南北に走る山脈南部太白山脈とともに朝鮮半島脊梁をなす。蓋馬(かいま)高原の西縁に当たり,慈江・両江・咸鏡南の3道の境界を走り,永興湾に没する。大紅山,小白山,狼林山など標高2000m以上の高峰があり,西に江南,狄踰(てきゆ),妙香の3支脈がある。
→関連項目咸鏡南道慈江道大同江禿魯江

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改訂新版 世界大百科事典 「狼林山脈」の意味・わかりやすい解説

狼林山脈 (ろうりんさんみゃく)
(R)Nangnim-sanmaek

朝鮮半島北部の山脈。鴨緑江中流の南岸から発し,元山西方において楸哥嶺(しゆうかれい)地溝帯によって画されるまでほぼ南北に展開しており,南部の太白山脈とともに朝鮮半島の脊梁をなす。平均高度1000mだが,稀塞峰,小白山など2000mを超す高峻な峰々と深い渓谷が連なり,東西交通の大きな障害となっている。北部では江南山地と蓋馬(かいま)高原の境をなし,また南西方向へ狄踰嶺(てきゆれい),妙香,彦真,馬息嶺などの山脈が分岐している。
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「狼林山脈」の意味・わかりやすい解説

狼林山脈
ろうりんさんみゃく / ランニムサンメェク

北朝鮮の西北地方東部から南南東方向へ走っている山脈。主峰狼林山(2014メートル)をはじめ小白山(2184メートル)、牙得嶺(がとくれい)(1479メートル)、馬息(ばそく)嶺(788メートル)がそびえている。地質は、狼林層群と、始生代貫入岩類と中生代貫入岩類の端川岩からなっている。新生代第三紀中新世から非対称的な穹窿(きゅうりゅう)状の隆起作用が進み、数百メートル隆起した。緩慢な準平原は開析作用を受け、侵食山地になっているが、その影響が少なかった山頂部には過去の準平原が残っている。

[魚 塘]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「狼林山脈」の意味・わかりやすい解説

狼林山脈
ろうりんさんみゃく

「ランリム(狼林)山脈」のページをご覧ください。

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