甘利山(読み)あまりやま

日本歴史地名大系 「甘利山」の解説

甘利山
あまりやま

韮崎市あさひ町地区から中巨摩郡白根しらね町一帯にまたがる山で、最高点は標高一六七一・五メートル。海底火山の噴出による堆積層が隆起してできたといわれ、さらにその上を関東ロームが覆う。山頂部は準平原状をなし八ヶ岳・富士山・甲府盆地などが一望できる。同所にはレンゲツツジが群生し、開花期の六月上旬には花見の観光客で賑わう。舗装された周遊自動車道路が山頂まで通じ、便もよい。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「甘利山」の意味・わかりやすい解説

甘利山
あまりやま

山梨県韮崎市(にらさきし)にある山。標高1731メートル。赤石山脈(南アルプス)の前衛山地の一つで、巨摩山地(こまさんち)の北部に位置する。山腹椹池(さわらいけ)は特異な高層湿原として知られたが、現在はキャンプ場やスケート場に利用されている。山中のレンゲツツジ、スズラン群落は有名。山頂付近は山野草も豊富である。甲府盆地の展望台としても優れている。市営ロッジなどもあり、林道も開通しているので、ハイカーも多い。JR韮崎駅から甘利山入口までバスの便がある。

吉村 稔]

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事典・日本の観光資源 「甘利山」の解説

甘利山

(山梨県韮崎市)
山梨百名山指定の観光名所。

出典 日外アソシエーツ「事典・日本の観光資源」事典・日本の観光資源について 情報

世界大百科事典(旧版)内の甘利山の言及

【韮崎[市]】より

…鳳凰山,甲斐駒ヶ岳,奥秩父の金峰(きんぷ)山の登山口で,青木,御座石などの鉱泉がある。市域にもツツジの名所甘利(あまり)山(1672m)がある。【横田 忠夫】
[韮崎宿]
 戦国末期,韮崎には武田勝頼の新府城があった。…

※「甘利山」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」