生民（読み）セイミン

デジタル大辞泉

せい‐みん【生民】

たみ。人民。国民。
「幾百万の―の血を流さなければならぬ」〈河上肇・貧乏物語〉

出典　小学館

精選版 日本国語大辞典

せい‐みん【生民】

1. 〘 名詞 〙
2. ① たみ。たみぐさ。人民。国民。
   1. [初出の実例]「正色重冥定、生民万里睇」(出典：菅家文草（900頃）一・賦得詠青)
   2. 「一朝馭(ぎょ)を失ふて生民(セイミン)塗炭に堕(おつ)とは」(出典：浄瑠璃・源平布引滝（1749）一)
   3. 「この人形を以て天下の開化せる生民に換へなば」(出典：自由之理（1872）〈中村正直訳〉三)
   4. [その他の文献]〔書経‐旅獒〕
3. ② たみを産むこと。〔詩経‐大雅・生民〕
4. ③ たみを育て教えること。たみに生を遂げさせること。〔春秋左伝‐文公六年〕

出典　精選版 日本国語大辞典

普及版 字通

【生民】せいみん

人類。人民。〔孟子、公孫丑上〕伯夷・伊尹(いゐん)の孔子に於ける、是(かく)の(ごと)く班(ひと)しきかと。曰く、否(いな)。生民りてより以來、未だ孔子らざるなり。

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出典　平凡社「普及版 字通」