アメリカで生産者の卸売り価格を指数化したもので、景気動向を占う代表的な経済指標。PPIともいう。アメリカ労働省は、国内の製造業者(生産者)の販売価格を約1万品目について調査して指数を作成し、毎月中旬に前月のデータを発表している。最終財、中間財、原材料といった製造段階別、品目別、産業別の数値を細かく発表している点が特徴である。インフレが進む際に、消費者物価指数(CPI:Consumer Price Index)よりも早く反応する先行指標として知られており、PPIが急上昇した場合にはインフレが迫っていると判断される。ただし、PPIの構成要素のうちエネルギー価格と食品価格は季節要因の変動が激しいため、これを除いた「コアPPI」を用いることが多い。
日本では日本銀行が企業物価指数(CGPI:Corprate Goods Price Index)を発表しており(2002年11月までは卸売物価指数(WPI:Wholesale Price Index)として公表)、これをアメリカと同様にPPIと称する場合がある。CGPIは国内企業物価、輸出物価、輸入物価の三つを加重平均したもので、毎月中旬に前月のデータが発表されている。
[編集部]
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