酸化カルシウムの慣用名.工業的には,たてがまで石灰石を熱分解(1000~1200 ℃)してつくる.空気中に放置すると,水と二酸化炭素とを吸収して水酸化カルシウムと炭酸カルシウムになる.水と反応すると高熱を発する.生石灰の品位は用途別に,特選品,1~3等品,等外品と5等級あり,CaOの含有率は化学用で90~80% 以上,土建用70~60% 以上,農業用は60% 以下である.食塩添加か焼品もある.白色の無定形固体で,密度は焼成温度の高低で2.3~3.2 g cm-3 まである.用途は,石灰肥料,土壌改良剤,水分捕集剤,石灰ブラスター,混合セメント,さらし粉用,カーバイド,石灰窒素とその誘導品原料,消毒用,海水マグネシア用など.[別用語参照]石灰乳
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報
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…化学式CaO。生石灰quick limeともいう。水酸化カルシウム,硝酸カルシウム,シュウ酸カルシウムなどを強熱して得られ,工業的には石灰石(炭酸カルシウム)を900~1000℃に熱して製造される。…
… 各種石灰肥料の原料となる石灰岩やドロマイトは日本で豊富に産出する。主要な石灰肥料には生石灰,消石灰,炭酸カルシウム,苦土石灰や他の産業の副生物として生産される副産石灰がある。生石灰は石灰岩をコークスとともに900~1000℃で焙焼(ばいしよう)して製造するが,その主成分は酸化カルシウムCaOで,アルカリ分は80%以上含有される。…
※「生石灰」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...
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