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田中由真 たなかよしざね

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

田中由真
たなかよしざね

[生]慶安4(1651)
[没]享保4(1719)
江戸時代初期の和算家。吉真または正利ともいう。関孝和と同時代に京都で活躍し,上方を中心に栄えた橋本正数の一派に属した。著書に『算学紛解』 (8巻) があり,双式定格術,すなわち2つの方程式から未知数を消去するために行列式を用いる方法が記されている。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説

田中由真 たなか-よしざね

1651-1719 江戸時代前期-中期の和算家。
慶安4年生まれ。田中大観(たいかん)の父。京都の人。橋本吉隆(きちりゅう)の弟子。江戸の関孝和(たかかず)に対し,京都を代表した。門人に中根元圭(げんけい)ら。享保(きょうほう)4年10月21日死去。69歳。通称は十郎兵衛。名は別に正利,吉真,吉実。著作に「算学紛解」「算法明解」など。

出典|講談社
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朝日日本歴史人物事典の解説

田中由真

没年:享保4.10.21(1719.12.2)
生年:慶安4(1651)
江戸中期の和算家。京都の人。橋本吉隆の門弟。関孝和と同時代人であるが,独立に研究を行っていた。刊行著書はないが,終結式を導くのに行列式を用いたり,連分数展開に類似の方法を述べた『算学紛解』,魔方陣の解説書『洛書亀鑑』(1683),沢口一之の『古今算法記』の遺題に解答した『算法明解』(上巻のみ,1679)などが伝わっている。特に『算法明解』は関の『発微算法』(1674)と内容が重複しており,意識的かどうかは不明だが,関の式の立て方とは異なった方法で解いている。<参考文献>日本学士院編『明治前日本数学史』3巻

(佐藤賢一)

出典|朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版
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世界大百科事典内の田中由真の言及

【数学パズル】より

…これは,フランスの数学者バシェC.G.Bachet,Sieur de Meziriac(1581‐1638)著の《愉快で楽しい問題》(1612)で,百五減算や魔方陣の作り方などを含めて40題を収録している。日本では,田中由真(1651‐1719)著の《雑集求笑算法》(1698)がもっとも古く,小町算や目付字などを含めて22の題材を扱っている。この本は,日本の古典パズルの教典である《勘者御伽双紙》(1743)の種本であることが最近判明した。…

【魔方陣】より

…日本に輸入された楊輝の方陣は,これらの特徴は忘れられた。日本では関孝和,安藤有益(1624‐1708),田中由真(1651‐1719)らの方陣の研究が著しい。みな親子方陣の一般的規則を与えたものである。…

※「田中由真」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
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