田畑忍(読み)タバタ シノブ

20世紀日本人名事典 「田畑忍」の解説

田畑 忍
タバタ シノブ

昭和・平成期の法学者 同志社大学名誉教授



生年
明治35(1902)年1月22日

没年
平成6(1994)年3月14日

出生地
滋賀県栗太郡草津町(現・草津市)

別名
筆名=田畑 東法

学歴〔年〕
同志社大学法学部政治学科〔昭和2年〕卒

学位〔年〕
法学博士(同志社大学)〔昭和24年〕

経歴
幼児に洗礼を受け牧師を志すが体が弱く断念し、学者を目指す。同志社大学助手を経て、昭和6年講師、8年助教授、14年教授、17年法学部長、21〜26年学長を歴任。47年退官、名誉教授となる。26〜35年日本学術会議会員。37年憲法研究所を創設主宰し、機関紙「永世中立」を発行する。日本民主法律家協会、世界法律家連絡協会各理事。著書に「憲法学の基礎理論」「憲法学の基本問題」「加藤弘之」「児島惟謙」など多数。「永世中立の国民宣言を!」を訴え、国民宣言を求める署名は2万を超えた。また5月3日には毎年京都の四条河原町で護憲を訴える街頭演説を行った。その運動は教え子たちにより全国各地に広がり、市民講座などが開かれる。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「田畑忍」の解説

田畑忍 たばた-しのぶ

1902-1994 昭和-平成時代の憲法学者。
明治35年1月22日生まれ。昭和14年母校同志社大の教授となり,21年学長。佐々木惣一にまなび,論理を重視する学風をつぐ。永世中立論をとなえ,37年憲法研究所をもうけて機関誌「永世中立」を発刊,護憲をうったえた。教え子に土井たか子。平成6年3月14日死去。92歳。滋賀県出身。著作に「憲法と抵抗権」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

367日誕生日大事典 「田畑忍」の解説

田畑 忍 (たばた しのぶ)

生年月日:1902年1月22日
昭和時代;平成時代の法学者。同志社大学長
1994年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android